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オキュパイド・ジャパン

 1947年、生まれた国は連合国占領下の日本であった。

1952年のサンフランシスコ平和条約の発効まで、日本の輸出品は「Made in Japan」ではなく、GHQの命令で「Made in Occupied Japan」であったそうな。

 戦時中、撤退を「転進」と呼び変えていた我が国は、占領軍を「進駐軍」と呼び変えていた。

 第2次大戦において英米ソ仏中は、日独伊など枢軸国に対抗して連合国(United Nations)を結成して勝利を収め、以後、この連合国を中心として国際秩序の枠組みが作られた。拒否権と核の保有権がこの5か国のみ認められている。

 日本も加盟を認められて現在に至っているが、加盟にあたり、「United Nations」を「国際連合」と訳して国民をここでもごまかした。

アオマツムシ コオロギの仲間、樹木を住みかとし、保護色で緑色をしている。

 ここのところの夜の涼しさ、ゆっくりと風呂に入って聞く虫の音色も様々に、と言いたいが、チリリチリリの大合唱。大陸起源の外来種アオマツムシに席巻されて、リーンリーン、チンチロリンがか細く聞こえる。

 虫の世界もそうなら、深山の森の鳥の声にも異変が起きている。9月の例会で訪れた岡山県森林公園。時ならぬ鳥のさえずりは、日本の生態系に悪影響を及ぼす「特定外来種」ソウシチョウのものであった。

 「特定」外来種に切迫感はない。「占領」に匹敵する適当な言葉はないものであろうか。

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