田園まさにあれなんとす
帰りなんいざ 田園まさにあれなんとす なんぞ帰らざる 既に自ら心をもって形の役となす なんぞ惆悵として独り悲しまん 帰去来の辞(陶淵明 365ー427) 車で近くの山間の村へ。幼い頃、手を引かれ歩いて行った母の実家は今はない。町の中心部からわずか3㎞の村の周囲には耕作放棄地...
大湿地帯
夜、周りの田んぼからにぎやかなカエルの鳴声が聞こえてくる。田植えが始まった。 日本の平野部は大昔、アシの群生する湿地だったという。古事記や日本書紀には、日本の別名として豊葦原瑞穂国(とよあしはらのみずほのくに)や秋津州(あきつしま)が記されている。...