top of page

バタフライガーデン

 庭と言っても周りを雑木林に囲まれた野草園風な畑に、多くの種類のチョウが飛んでくる。

 やはり大型のアゲハの類は見ごたえがあるが、青くきらめきながら目まぐるしく飛び交うゼフィルスの仲間は、思わず見とれてしまうほど美しい。

 チョウが来る目的は花の蜜を吸うことと、幼虫の餌となる食草に卵を産み付けることにある。

 最近増えたものにツマグロヒョウモンがいる。

吸蜜に訪れたメス。前羽が黒っぽいのがメスで、オスは黄色。妻黒豹紋ではなく褄黒豹紋。後ろ羽の裾が黒く、豹柄であることが名前の由来。

 比較的暖かいところにいるチョウであるが、温暖化だけでなく、食草のスミレが増えたためと言われている。野草のスミレが増えたわけでなく、園芸用のスミレの仲間、パンジーやビオラが花壇に多く植えられるようになったからとされている。

 大事な野菜や花、果樹などを食い荒らす幼虫の多くは、このツマグロヒョウモンも含めてかなりグロテスクで、片端から退治したくなるが、いくらか残して優雅な飛ぶ姿を楽しみたいものである。

Recent Posts
Archive
bottom of page