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ゴコク

 NHKB1スペシャルでインパール戦を放映していた。

 1944年、日本軍が占領していたビルマからインド北東部のインパールを攻略する大作戦は、兵站を無視した無謀極まりないもので、3万人の戦死者と4万人の傷病者を出して失敗に終わった。

 戦死というものの、その大半は餓死で、雨期のジャングルで倒れた者はわずか10日で白骨となり、撤退の道は白骨街道と呼ばれたとされる。

 この惨状にもかかわらず、作戦を主導した将官はすべて生還し、責任を問われることもなかったという。

 この前、外務副大臣に任命された自衛隊出身の参議院議員が、自衛官並みの「服務宣誓」を行って、見当違いと批判されていた。以前、イラクに派遣されていた元隊長らしいが、外務省のナンバー2が護国の英雄を気取っていては国を危うくする。

 芋を焼いた。知人に苗をもらって作った「紅はるか」。初めての品種であったが、うわさに違わず甘くて非常においしい。

 戦後も間もないころ、皮の白い「ゴコク」という品種があった。収量は多いものの味はいまいちで、やがて普及した赤い「ノウリン〇号」とやらに代わっていった。

 今思うに、あの「ゴコク」は「護国」ではなかったろうか?

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