贄(にえ)
神仏に供える食べ物。また朝廷に献上する食べ物や特産物。(明鏡国語辞典)
薪割りをしていてモズの速贄(はやにえ)に気づいた。山椒の木のとげに刺されたツチイナゴ。バッタの仲間の多くは卵で冬を越すが、これは成虫で生き延びる。
1月半ばの春のような陽気に誘われて、動き出したところを捕らえられたのか。
昨秋、トランプ大統領が来日した。専用機エアフォース1で降り立ったのは米軍横田基地であった。
日本の首都東京の空はこの基地の「制空権下」にあり、日本の飛行機は官民を問わず自由に飛べない。
沖縄ばかりでなく、日本そのものがいまだ占領下にあることを象徴している。
過去来日した米大統領はすべて民間の国際空港から日本に入った。日本に対するそれなりの配慮を示していたが、トランプはそんなことには歯牙にも掛けず、高価な武器の売り付けに余念がなかった。
彼と仲がいいとされるアベサンは、戦後レジームからの脱却を掲げて「押し付け憲法」廃止にいたくご執心だが、アメリカへの贄ともいえる治外法権の基地という「国土」を自らの手に取り戻すことこそ「美しい日本」を確立するに必要なことではないか。