自己責任
車を運転中、信号待ちでサイドミラーに張り付いたアマガエルに気づいた。
道路に振り落とさないか気になったが、無事娘宅に着き、出迎えた5歳の孫息子につつかれて庭の草むらに姿を消した。
よくまあ20kmも、危なかった、落ちていたら自己責任だぞー!
最近のアウトドア―誌に探検家の角幡唯介氏が「自己責任論について考える」と題して寄稿していた。
中東でジャーナリストが人質となった件で、国は渡航禁止を呼び掛けていたのに助けるのは無用とばかりに誹謗中傷が満ち溢れ、「自己責任論」が噴出していたことを取り上げていた。
政府なり会社なり組織としての業務であったなら、命の危険を冒して職務を遂行しようとした忠実な人物として英雄視されているのではないかと。
個人の判断と責任で行動するのは認められないが、集団の責任(=無責任)の行動は、どこまでも許される、この国は73年前と一向に変わっていないと。
国が言ったら、それはその瞬間絶対的なものになる、なぜこんな馬鹿げた倒錯が起きるのだろうかと。