さつま芋
芋を掘った。なかなかの出来。 昭和22年の出生前、母の腹が大きくふくらんだ初秋。 父が山陰線の列車をねぐらにしていた岡山空襲の戦災孤児を連れ帰ったという。10歳の男の子。 ひと月が経ったある日、祖母が新しい下駄をはかせ、50銭玉を小遣いに持たせて実家の秋祭りに連れていったと...
野菊爛漫
11月に入ってあちこちで開催される菊花展の便りも聞こえてこよう。 派手な園芸種はさておき、野山に生える野菊にも捨てがたい魅力がある。 山陰地方に多いサンインギク 庭の片隅のノコンギクは濃淡様々。 <楽しみは朝おきいでて昨日まで無かりし花の咲ける見るとき>...
恵みの雨、冷たい雨
鳥取地方は10月に入ってずっと好天続き。庭も畑もカラカラに乾いていたが、寒冷前線の通過でようやく待望のお湿りとなった。 気温も朝晩はずいぶんと下がり、庭を訪れる野鳥たちも冬の準備に余念がない。たくさん生っていたエゴの実も毎日通ってくる数羽のヤマガラに食べられかなり少なくなっ...
春はあけぼの
9月20日の例会、「くらます」からの下山中、渓流のわきにアケボノソウが咲いていた。 花の斑点を夜明けの星空に見立てたものとのこと。 枕草子は「春はあけぼの・・・、夏は夜・・・、秋は夕暮れ・・・、冬はつとめて…」と、四季の自然を描写することから始まる。これはすべて枕を交わした...
秋の菜園
秋冬野菜の植え時を迎えた。野菜くらいは自給したいと様々なものを作っている。 苗を買えば簡単だが、種から育てるのも面白いし、経済的でもある。 なかには取り残した野菜に花が咲き、種を落として勝手に芽を出すものがある。この秋はそんなものの中からタカナとブロッコリーを育てている。...
今年も暑い夏
8月9日長崎原爆忌、7ヶ月の孫を膝にテレビで慰霊式典を見る。 今朝の天声人語、原爆で妻と中1、4歳、7ヶ月3人の子を奪われ、自らなきがらを焼いたという俳人の句を紹介していた。 《あはれ七カ月の命の花びらのやうな骨かな》 安保法案を認めないとする被爆者代表あいさつに合わせてク...
絶唱佳吟
梅雨明けが宣言された昨7月20日、例会で泉山に登りました。 さすが1千mを超える山頂は別世界、霧が流れ涼風が吹き渡ります。登山道わきにはピンクのカワラナデシコに混じって、一段とすがすがしい白花もありました。 今朝の朝日の天声人語、定家の一首を、濃艶にして爽やかな絶唱佳吟か、...
神社の森の幼い熊楠
7月18日正午、高路神社に集合、ヒメハルゼミの鳴き声を聞く観察会、期待に違わず大合唱を久しぶりに楽しむことができました。この日は運よく抜殻のほか成虫も発見。こんな小さな体でよくまー。 左からニイニイゼミの抜殻、ヒグラシの抜殻と成虫、ヒメハルゼミの抜殻と成虫...
希望の牧場
原発事故で、牛飼いが避難を余儀なくされるが、牛を見放すことができず帰ってくる。殺処分せよと迫る国、反旗を翻して抵抗・・・・・・ 朝日新聞に連載中の「プロメテウスの罠」で、反骨の牧場主が取り上げられています。放射線を浴びて出荷もできない牛を飼い続ける牧場主に全国から様々な支援...
外来生物が占拠
鳥取自然保護の会5月12日例会多鯰ヶ池周辺観察会。多鯰ヶ池はブラックバスやブルーギルなど外来魚が繁殖し、在来の魚を食べて生態系を破壊しています。 池のほとりから見渡すとスイレンがびっしりと水面を埋め尽くしています。花の直径は10cm近くあり、色は薄いピンクを帯びています。ど...