空巣箱
寒い日が続いた2月初旬、手すさびに鳥の巣箱を作ってみた。 本来秋のうちに木に掛けなければ巣作りなど望むべくもないのは分かっているが、庭の飾りと承知の上でエゴノキに取り付けた。 このエゴノキには秋遅くヤマガラが実をついばみにくる。外皮をむいて、固い実を枝に足で押さえつけ、くち...
贄(にえ)
神仏に供える食べ物。また朝廷に献上する食べ物や特産物。(明鏡国語辞典) 薪割りをしていてモズの速贄(はやにえ)に気づいた。山椒の木のとげに刺されたツチイナゴ。バッタの仲間の多くは卵で冬を越すが、これは成虫で生き延びる。 1月半ばの春のような陽気に誘われて、動き出したところを...
ゴコク
NHKB1スペシャルでインパール戦を放映していた。 1944年、日本軍が占領していたビルマからインド北東部のインパールを攻略する大作戦は、兵站を無視した無謀極まりないもので、3万人の戦死者と4万人の傷病者を出して失敗に終わった。...
毒キノコ?
10月14日の本会キノコ観察会、採集したキノコの種類は少なかったが、中には面白いものもあった。 真っ白なゴムまり状で、弾力があり、何か爬虫類の卵を思わせるような形をしていた。 スッポンタケの幼菌で、食べられるとのこと。ネットでレシピを調べ、茹でてスライス。ポン酢で食してみる...
挫折
台風18号の強風で栗の木がぽっきりと折れた。たくさん実をつけ、楽しみにしていたので惜しいとしか言いようがない。直径20cmで、この程度の風で倒れるはずもないのであるが、カミキリ虫に食いこまれていたのが原因であった。 最近、民進党の議員が「不倫」との報道を受け、離党する騒ぎが...
生体実験
理科の実験でカエルの解剖が嫌だったという話しを見聞きするが、我々団塊世代にその体験はない。戦後も間もない頃で理科の実験など余裕もなかったのであろう。 三徳川で鳴くカジカガエル 戦時中、日本帝国陸軍731部隊が満州で行った生体実験、数千人が生きたまま実験に供され殺害されたとい...
紀元二千六百七十七年
今年も梅干を仕込んだ。 実を採った木はかなりの古木、苔も生えて最近は少し衰え気味ではあるものの、自家用には有り余り、近所や知り合いにも分けている。 重宝しているこの木、ずいぶん昔、由来を父から聞いたことがある。昭和15年、紀元二千六百年を記念して国防婦人会が苗木を配布、それ...
健康優良児
ここのところ毎年のようにモロヘイヤを作っている。 種を買っていたが、昨年秋初めて種を取り、今年は惜しげもなくたくさん蒔いてみた。 ウジャウジャ生えてきて、中に1本だけ特に大きくなったものがある。肥料が効いたのか? 子供のころ、体格が特によく、運動能力や学力に優れた子を「健康...
麦秋
5月下旬から6月上旬にかけて鳥取県中部の平野部は黄色に染まる。 遠くに蒜山、大山の山並み 昭和も30年代まで、日本中の田んぼはいわゆる二毛作、米と麦が交互に作付けされ、狭い農地の有効利用が図られていた。 いつの間にか麦は姿を消し、米でさえ休耕田が目立つようになってしまった。...
バタフライガーデン
庭と言っても周りを雑木林に囲まれた野草園風な畑に、多くの種類のチョウが飛んでくる。 やはり大型のアゲハの類は見ごたえがあるが、青くきらめきながら目まぐるしく飛び交うゼフィルスの仲間は、思わず見とれてしまうほど美しい。 チョウが来る目的は花の蜜を吸うことと、幼虫の餌となる食草...